今回は、相棒アクセラの色「ソウルレッドプレミアムメタリック」についてのお話
撮影 NIKON D610 + SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM
最近のマツダ車は、「鼓動デザイン」で統一されています。
単に顔つきが統一されたわけではなく、基本プロポーションが「鼓動」という共通モチーフでデザインされているということです。
鼓動デザインとは、生命力をカタチにしたもの
生物が目標に向かって動き出す一瞬の強さと美しさが表現されています。
フラッグシップのアテンザから最近出たデミオまで、一貫してこの鼓動デザインを採用し、MAZDAはまったくブレていません。
最近の日本車にない本来の車らしい車のカタチ
私がMAZDAに惚れたひとつの要因です。
そして、鼓動デザインに魂を吹き込むのが、ソウルレッドプレミアムメタリック
その名のとおり「魂赤」です。
一言で「赤」と言っても色々あります。
赤、紅、朱、褐、丹、緋
静脈血と動脈血でも色が違うくらいです。
街を走っている車も、同じ赤色と言ってもメーカーや車種で色合いが全然違います。
そんな数ある赤のなかで、何故私がこの魂赤にビビビッときたのか。
それは、この魂赤が「匠塗」という技法が用いられた特殊な赤だからです。
魂赤は、もともとコンセプトカーに用いられていた色で、職人が手間隙かけ何層も塗った漆塗りのような特殊な塗装でした。
コンセプトカーは量産性や耐久性、実用性をまったく考慮する必要がありません。
MAZDAにとって赤は、大ヒットした「ファミリア」やギネスに登録された「初代ロードスター」のイメージカラーであり、思い入れのある特別な色
このコンセプトカーの赤を量産化したい!
1台ずつ職人が塗装する技術を量産化することは、当初不可能と考えられていましたが、マツダの技術陣が不可能を可能にしたのが、新たに開発した「匠塗」という塗装技術でした。
出典:Mazda Motor Corporation
一般的な3コート塗装ではソリッドのカラー層の上に反射層を塗り重ねますが、魂赤ではこれを逆転させています。
匠塗のおかげで、光の当たるところは艶やかに、影の部分は深く、とてもエッジの効いた色合いとなり、鼓動デザインが立体感のあるものとなって、その躍動感を増します。
MAZDAは、このこだわりの魂赤で、
オートカラーアワード2013
「デザイナーズセレクション エクステリア部門賞」
を受賞しています。
しかし、この匠塗り、あまりに巧みすぎて、同じ色は二度と再現できないという「都市伝説」がネットで出回り、私も「もし傷をつけたら修理不可能なのでは」と惑わされ、この色を選ぶことを躊躇したこともありました^^(長崎マツダでそのことを話すと笑われました。)
撮影 NIKON COOLPIX P340
アクセラの顧客の25%がソウルレッドを選択するそうです。
私はアクセラを契約するとき、色については相当迷いました。
ソウルレッドのアクセラから颯爽と降りてくる人は、
若いお姉さんだったらカッコいいなぁ~
イケメンなお兄さんが似合うだろうなぁ~
なんて思ってました。
おっアクセラだ。と思った人が、降りてくる40歳のおっさんの私を見て、期待を裏切りガッカリさせないか、なんてことも考えました (´エ`;) (考えすぎですが・・・笑)
まぁ運転席からは車の色は関係ないし、無難に白にしようか、何てことも考えました。
都市伝説は今でもちょっと信じていますし・・・。
しかし、私はこの色が好き。
MAZDAに惹かれたきっかけは、モーターショーで見たMAZDAの魂赤でした。
相棒アクセラは、10年以上必ず乗る車です。
今は思い切って魂赤にしてよかったと思っています。
車から乗り降りするたびに、魂赤の相棒を見てニンマリしています。
(車から降りてくる人を期待している方を確実に裏切っていますが・・・)
しかし、色ひとつでも、こんな話が出てくるMAZDA
相当のこだわりを持っているのに、そのことをあまり大っぴらにしない。
職人気質の会社なんだろうなぁ~と思いますが、そういうところが好きなんですよねぇ~ (´_ゝ`)
なんか、マツダの回し者のようになってきたな・・・