皆さん、11月3日の午後6時ごろ、流れ星のように物体が強い光を放ちながら上空を通過しているという目撃情報が、九州や四国など西日本各地で相次いだの御存知ですか?
福岡空港に設置されNHKのロボットカメラには、午後5時54分ごろ、強い緑色の光を放ちながら物体が通過していく様子が記録されていました。
この光、『小惑星』が地球に落下したのが原因のようです。
私はそのとき、長崎空港で飛行機を撮影していました。
そうです。
このとき、私はおそらく長崎で最もこの小惑星を撮影できる状況にある、最もラッキーなおっさんだったのです。
小惑星が落下する直前に撮影していた写真がこちら
撮影:2014.11.3 ニコンD610 + タムロンSP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD (Model A005)
撮影日は11月3日、時間は午後5時48分
小惑星が落下する6分前の写真です。
この後、このANA機の離陸を見送り、上空にぽっかり浮かんだ月を見ていました。
そして、この月が、長崎空港のNAGASAKIの青色のネオンと絡んで綺麗だったので、写真に収めようしました。
すると、バッグに入れている携帯電話が鳴りました。
電話は嫁さんからです。
いったんカメラをバッグに収め、携帯電話をとった後、月を見ながら話そうとすると、海自大村基地方向の上空にオレンジ色の閃光が見えました。
瞬間、「あっUFO!」と思いましたが、長いオレンジ色の尻尾を引きながらこちらに向かって飛んでくるので、今度は「旅客機が炎を出して墜落している!」と思いました。長崎空港上空1万メートルは上海などへの空路になっています。
しかし、物体は異常に明るい光を放つので、
隕石だ!
と気づきました。
そのとき、携帯電話から嫁さんが「もしもし」と言っているのが聞こえましたが、携帯電話ごとバッグに放り込み、その小惑星を見ながら急いでカメラを取り出しました。
が、しかし、すでに小惑星は琴ノ尾岳方向に消える寸前。
ファインダーをのぞいたときは、ときすでに遅し!
そうです、最大のチャンスを逃してしまったのです・・・。
嫁からの電話を恨みました (-公- ;)
一世一代の出来事を撮り逃し、なんともいえない脱力感の中、通話中の携帯電話を再び取り出し、何の用件か嫁に聞くと、
帰りにウインナー買ってきて
とのことでした・・・・・泣
隕石が落下する速度って、秒速15~30kmだそうです。
マッハ50~100
旅客機の100倍ぐらいの速さ
いくら私のカメラバックが、速写バッグのハクバ GW-PROでも、そりゃさすがに無理でした (´д`ι)
この小惑星、長崎空港上空を通過して琴ノ尾岳上空で燃え尽きたと思っていましたが、そんなスケールの話ではなかったようです ↓
九州地方の上空を強く光る物体が通過 隕石かどうかなどは不明(14/11/04) - YouTube